『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「
今回注目したニュースはこちら!
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“『ルナルナ』ユーザー約1万人の遺伝子情報をもとに、エビとモモの食物アレルギーと関連の強い遺伝子領域を新たに発見!”
エムティーアイが運営する、女性の健康情報サービス『ルナルナ』と、遺伝子解析サービスを手掛ける当社100%子会社のエバージーン社は、2014年から“医療法人社団 薬善会 つくば国際臨床薬理クリニック”の院長であり、スタージェン社の会長も務める鎌谷直之博士と共同で、女性に特化した遺伝子に関する研究を行っています。
本研究は、東京大学大学院医学系研究科のアドバイスのもと、『ルナルナ』ユーザーの協力者11,011人の遺伝子解析データを用いて解析を行った結果、エビとモモの食物アレルギーと関連の強い遺伝子領域を新たに発見しました。
なお、本研究結果(Genome-wide association study of self-reported food reactions in Japanese identifies shrimp and peach specific loci in the HLA-DR/DQ gene region)は、「Scientific Reports電子版」(2017年1月18日付け)に掲載されました。
ニュースリリースはこちら(株式会社エムティーアイ、2018年1月19日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、『ルナルナ』ユーザー約1万人のデータから、食物アレルギーと関連の強い遺伝子領域を新たに発見したニュースです。
特に私が注目したポイントは以下2点です。
1、『ルナルナ』は利用者とのリレーションをフルに活用している点
2、継続利用者、継続データがあるからこそ可能なデータの活用
『ルナルナ』は女性の健康情報サービスとして、累計インストール数は1,100万を超えているとも言われ、ヘルスケアサービスの領域では間違いなく継続的な利用者数ナンバー1ではないかと思います。
その『ルナルナ』の豊富な利用者と子会社である遺伝子解析サービスと連携させて、女性に特化した遺伝子の分析を行っているとのことで、今回は食物アレルギーと関連の強い遺伝子領域を発見しています。
ルナルナでは、これまでにもルナルナに蓄積された豊富なデータを元に、独自の排卵日予測ロジックで特許出願をするなど、利用者から集まる豊富なデータ、いわゆる「ビッグデータ」をしっかり分析し活用してきています。
それもこれも、『ルナルナ』というサービスを継続して利用してもらえないと分析、活用するだけのデータは集まりませんし、やはり継続したデータの蓄積こそ、意味あるデータとして利活用が可能なのです。
そのために、『ルナルナ』はこれまでガラケーの時代からサービスを継続してもらうための工夫を常にして、磨いてきています。
データを活用したビジネス展開やデータをサービスに活かすための仕掛けとしてウェアラブル機器と連携してデータを集めるための工夫をされているヘルスケアサービスを見かけますが、そもそもウェアラブル機器を継続して利用してくれないとデータは集まってこないのです。
データを価値あるデータとしてビジネスに活かしていくのであれば、まずはサービスを磨く、常に継続して使ってもらうための工夫やトライをしていくことが必要です。
ウェアラブルを配れば継続してデータが集まると安易な考えではなく、データを活用したビジネス展開やデータをサービス活かしていくのであれば、尚更継続して使ってもらえるサービス提供に集中し、サービス提供側もサービスを磨くことを継続的にトライするスタンスが大切だと思います。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、
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