『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「
今回注目したニュースはこちら!
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“≪子どもの睡眠に関する調査結果≫ 「早寝早起き」を学校で習っているはずなのに・・・ 睡眠負債は子どもに広がっている! 『3月18日の睡眠の日』を前に子どもの睡眠を見直そう。自分の子どもが睡眠不足だと感じている親は約4割。 親も子どもも平日の「睡眠負債」を休日に取り戻そうとする傾向が高い。 睡眠不足の理由は「課題や宿題などに追われ、寝るのが遅い」が約3割”
この度、寝具ブランド「トゥルースリーパー」を発売するショップジャパンは、3月18日の「睡眠の日」を前に、「子どもの睡眠の実態」について調査を実施いたしました。
4月から新学期や新生活がスタートします。新たな一歩への期待と同時に、慣れない環境に対応していくのは多少なりともストレスを感じたり、不安になったり、疲れやすくなったり…そんな経験に心当りがある方もいらっしゃるかと思います。少しでもこの症状を緩和させ、元気よく新生活を迎えたいものです。
そこで鍵となるのが「睡眠」。睡眠は、心身の健康を維持するための重要な要素のひとつです。昨今「睡眠負債」というワードに注目が集まっていることから、健康を維持する上で睡眠が重要であることは認識しているものの、なかなか改善できずにいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。大人であれば、ご自身の睡眠改善と向き合うことができるかもしれませんが、特に気を付けたいのが、お子さんの睡眠です。この調査結果からも、子どもが睡眠不足や睡眠負債に悩まされている深刻な問題が浮き彫りになりました。
睡眠と健康は隣り合わせです。昌仁醫修会 瀬川記念小児神経学クリニック理事長であり、〝子どもの早起きをすすめる会″の発起人である星野恭子先生に、「子どもの睡眠不足は、心身の発達に影響する!」をテーマに、今から睡眠を見直したくなるヒヤっとするお話しを伺いました。また、快眠セラピストの三橋美穂先生に、子どもたちが睡眠負債にならないために「今から始められる、良質な睡眠を得るための3つの方法」を教えていただきました。「睡眠の日」をきっかけに、是非お子さんの睡眠と向き合ってみてはいかがでしょうか。
≪調査概要≫
調査名:子どもの睡眠に関する調査
調査主体:株式会社オークローンマーケティング(ショップジャパン)
調査対象:全国の小・中学生の子どもを持つ母親/30~59歳女性
実施期間:2018年3月
調査方法:インターネット調査
1.睡眠時間の実態調査
■子どもの起床時間は平日と休日で1時間のズレ。
母親の平日の起床時間は、「6時より前」が最も多く41.9%。 時間の経過とともに減少していき、「7時30分」以降は2%強にとどまる。休日は、「7時ごろ」が最も多く20.6%。 次いで、「8時以降」が19.4%と続く。7時ごろを境に、平日と休日とで起床時間の割合が逆転していることが分かる。
一方、子どもに関しては、平日は7時までに起床する子どもの割合は約9割。「6時より前」からスコアが徐々に大きくなり、「7時ごろ」が最も多く35.5%。休日は時間が遅くなるにつれ割合が増えていき、「8時以降」が最も多く30.6%。
7時30分以降に起床する子どもが全体の約7割いることが分かった。
■子ども母親も平日より休日の方が睡眠時間が長い。その理由は「子どもが平日あまり寝ていなくてかわいそう」、「自分も休日なので眠りたい」。子どもも母親も平日の睡眠不足を休日に補っている。
平均睡眠時間については母親が平日「6時間以内」が最も高く22.6%なのに対し、休日は「7時間以上」が22.1%と最も高く、次いで「8時間以内」が18.1%と続く結果となり、平日と比べると、「7時間以内」の割合が大幅に少なくなっている。
一方、子どもについても母親同様、休日の方が睡眠時間が長いことがわかった。休日においては、「8時間以上」寝ている子どもが最も多く52%と、過半数を超える結果となった。
休日の平均睡眠時間が平日よりも2時間以上長い子どもを持つ母親に対し、その理由は何か質問したところ「子どもが平日あまり寝てなさそうでかわいそうだから」「子どもが起きないから」が51.4%に続き「自分も休日なので眠りたいから」が45.7%と、この3項目が上位を占めていることがわかった。
ニュースリリースはこちら(株式会社オークローンマーケティング、2018年3月16日掲載)
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、子供にも拡がっている「睡眠負債」に関するニュースです。
以前、この注目ニュースで睡眠に関する調査結果に関して取り上げましたが、その時の調査結果では20歳以上の約92.6%の人が睡眠への不満があるということで、そのうちの4人に1人が「寝ても疲れがとれない」という結果でした。
今回の調査では、小・中学生の子どもを持つ母親/30~59歳女性に対してですが、その結果からも小・中学生の子どもにも睡眠負債が拡がっている状況です。
この調査では、母親の睡眠と子供の睡眠の両方を見ているのですが、母親の睡眠不足、睡眠サイクルが子供に連動している状況です。母親が平日の睡眠不足を休日で取り返そうとすることで、平日と休日では起床時間が異なってきます。それと同様に子供の起床時間が平日よりも休日の方が遅くなっています。
母親、子供ともに平日の睡眠不足を抱えており、その不足を休日で取り返そうという意識が強く、家庭内で習慣的になる要因かもしれません。
本来、良い睡眠のためには、なるべく平日と休日の起床時間を同じにすることが良いと言われています。しかし、この平日と休日の起床時間を同じにすることが良い睡眠を得るためには必要だということをしっかりと理解している人は、まだまだ少ない状況なのかもしまれん。
また、知ってはいても行動、習慣に落とせていないことが、今回のような調査結果につながっているのだと思います。そういう意味では、ヘルスリテラシー、特に使いこなせるヘルスリテラシーの重要性を感じています。
子供へのヘルスリテラシー、そして成人してからのヘルスリテラシーとその年代やタイミングによってもスキルとしてのヘルスリテラシーの内容は異なってきます。そのため、ヘルスリテラシーを定期的に学ぶ機会をしっかりと設計する必要性を感じています。
学校はもちろん、企業の新入社員研修や定期的な研修での「健康」を学ぶ機会をいかに作れるかが、ヘルスリテラシーの向上のポイントだと思います。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、
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