『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「
今回注目したニュースはこちら!
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“ゲームをプレイしながら健康管理
ゲーム機能つき体組成計『TANITA PINBALL』コンセプトモデルを開発
世界最大の家電見本市「CES2019」で世界初公開”
タニタは、 体組成計測にピンボールゲームのアミューズメント要素を組み合わせ、ゲームをしながら楽しく健康管理ができる業務用体組成計『TANITA PINBALL』のコンセプトモデルを開発しました。現地時間2019年1月8日から11日までの4日間、米国・ラスベガスで開催されるコンシューマ・エレクトロニクス分野における世界最大の見本市「CES(Consumer Electronics Show)2019」で、世界に先駆けて公開します。
■ゲームと組み合わせて「健康をはかる」を楽しく、身近に
タニタでは、体組成計をはじめとする健康計測機器を使って「はかる」ことが健康づくりの起点になると考えています。一方で、「はかる」ことを面倒、億劫に感じる人も少なくありません。『TANITA PINBALL』コンセプトモデルは、体組成計測を楽しく、身近なものにするため、「ゲーミフィケーション」をテーマに開発しました。簡単な操作で誰もが楽しめる「ピンボール」のゲーム機能を体組成計に融合。モニターに映し出される表示に従い、体組成の計測が完了すると、グリップに備わったボタンでピンボールが遊べる仕組みとなっています。「ゲームをプレイしていたら、いつの間にか、はかっていた」と思わせる演出となっており、自然と計測の習慣化を促します。体組成の計測ユニットには、タニタの両手間体組成計「DC-13C」を採用。靴を脱がずに手軽に計測し、ゲームをプレイすることができます。また、ゲームの画面演出は体組成計測の結果に応じて変化し、「はかる=プレイする」たびに発見があるため、健康管理を楽しく継続できます。
■アミューズメント分野と連携して、楽しみながら健康づくりを
健康づくりには「楽しく続けられる」ことが重要です。タニタではゲームやアミューズメント分野のコンテンツは健康への取り組みを継続させるために有効だと考え、これまでも積極的にコラボレーションや商品開発を行ってきました。2018年にはクラウドファンディングで資金を募り、株式会社セガゲームスのPlayStation®4用ゲームソフト「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)」などに対応するコントローラー「ツインスティック」の商品化プロジェクトでゲーム業界に進出し、新たな健康づくりを提案しています。同会場では本商品のイメージモデルも展示します。今回開発した『TANITA PINBALL』コンセプトモデルは、こうした「はかること」とアミューズメント要素を組み合わせることで、「楽しみながらできる健康管理」の考え方を具現化したもので、アミューズメント施設をはじめさまざまな分野で応用が可能です。
プレスリリースはこちら(株式会社タニタ、2018年12月12日発表)
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、タニタがゲーム機能つき体組成計のコンセプトモデルを開発し、「CES2019」で世界初公開するというニュースです。
今回開発したコンセプトモデルは「ゲームをプレイしていたら、いつの間にか、はかっていた」ということで、これまでの「はかる」ことを楽しませる演出とは全く異なるアプローチという点です。
これまでのアプローチでは、目的があくまでも「はかる」ことで、その「はかる」ことを楽しくさせることが狙いでした。
しかし、今回のコンセプトモデルでは、目的は「ゲーム」なのです。ゲームをしていたら「はかっていた」という演出です。このアプローチ、考え方は海外でも取り入れられています。
例えば、スウェーデンでは階段の利用を促すために、階段を登るたびにピアノの音が出るようにして、音を奏でるためにエスカレーターではなく階段を利用する人が増えたという事例があります。また、ロシアでも、地下鉄でスクワット30回でチケットがもらえるなど、「知らず知らずに健康行動をしていた」状況を作り出す仕掛けです。
この健康を意識させないで、結果的に健康的な行動をしている状況を作り出す仕掛けとしては「ナッジ(Nudge)」のアプローチなのだと思います。
特に健康無関心層に対しては、健康ど真ん中のアプローチをしても見向きもしてくれないので、健康を全く意識させないで、健康行動に触れさせる機会を作ることが有効だと思います。
この「ナッジ(Nudge)」のアプローチでは、凄い健康効果が期待できる「健康行動」には成り得ません。しかし、別の入り口や目的でとして、「健康行動」に触れてもらうきっかけづくりとしては効果があると思いますし、この小さなきっかけの繋がりが少しずつ健康関心層に移行することにつながります。
今回タニタが開発したコンセプトモデルが、今後アミューズメント施設などでの応用することが予想されますが、その他全く健康と関係ないシュチュエーションで拡がっていくことを期待したいです。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、
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