『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“任天堂、Switch向けフィットネスソフト『リングフィット アドベンチャー』を発売”
任天堂は、Nintendo Switch用フィットネス系新作ソフト『リングフィット アドベンチャー』を10月18日に発売した。ソフトのほか「リングコン」と「レッグバンド」がセットとなり、価格は7980円(税別)。
本作は、「リングコン」と「レッグバンド」それぞれに、Joy-Conをセット。手に持つ円形の「リングコン」は力を感知。また「レッグバンド」では、太ももに装着して下半身の動きを感知する。腕や肩、胸、お腹、背中、お尻、脚などの部位の動きを認識し、ゲームの中のキャラクターと連動。これらを操作することで、全身を動かして遊ぶフィットネスアドベンチャーゲームとなっている。
ファンタジー世界を冒険しながら、フィールドを走ったり敵とのバトルもある「アドベンチャーモード」をメインに、ミニゲームやシンプルなど手軽に運動が楽しめるモードも用意されている。
記事原文はこちら(『CNET Japan』2019年10月19日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
ついに発売となりましたフィットネス系新作ソフト『リングフィット アドベンチャー』。テレビCMもかなりやっているので、気になっている方も多いのではないでしょうか?
任天堂でフィットネスソフトとして思い出されるのは「Wii Fit」ですね。2007年に発表された「Wii Fit」は、1年で300万本を突破する大ベストセラー商品となりました。
『リングフィット アドベンチャー』がNintendo Switch用の新作ソフトとして、「Wii Fit」の再来なるか!?と期待したくなるところです。
今回は、10数年前に「Wii Fit」がなぜヒットしたか? 考えてみたいと思います。
「Wii Fit」はWii専用ゲームとして登場しました。Wiiは、無線接続するコントローラーを直感的に操作できる家庭用体感型ゲームです。今までと違うゲーム体験が自宅でできると、当時話題になったのを思い出されます。
特に「Wii Fit」は、同封された「Wiiバランスボード」によって、進化した家庭用フィットネス体験ができる。と期待値をグッと引き上げてくれるものになりました。
当時なぜここまでヒットしたのか知りたく、購入者や業界の方にヒアリングしていくといくつか興味深いものがあったのですが、一番しっくりきたのが、
“Wiiという新しいゲーム機を買うための言い訳として「健康管理に使える」は最適だった”
子供の頃にTVゲーム体験を持ち、独身時代なら自由に買えた世代が、結婚後、簡単にはゲーム機を買えない中で、そろそろ健康も気になったり、家族で楽しめそうなど、言い訳としては素晴らしいスペックだったわけです。
購入後しばらく使ったら「Wiiバランスボード」はテレビの下に追いやり、座ってできるゲームソフトばかりした人も多いのではないでしょうか!?
「Wii Fit」がきっかけで運動の楽しさを発見し、本格的にスポーツをはじめた人もいるでしょう。“健康を楽しむもの”と位置づけられた「Wii Fit」の役割は大きかったと言えます。
さて、Nintendo Switchと『リングフィット アドベンチャー』、今の時代にどう受け入れられるのか、今後が楽しみです。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、本質的健康経営の社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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