『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“JR東日本高輪ゲートウェイ駅で消毒ロボ『パトロ』の実証実験開始”
ZMP社は、東日本旅客鉄道の高輪ゲートウェイ駅において、無人警備・消毒ロボ『PATORO™(パトロ)』を利用した無人消毒の実証実験を8月に実施することを発表した。
無人警備・消毒ロボ『パトロ』は、ビルや敷地内の巡回警備の無人化などを目的とし開発した警備ロボット。昨今の新型コロナウイルスの流行による消毒ニーズに応えるため、自動制御による消毒液散布機能を開発し、6月より導入にむけたサービスを開始している。
複数のカメラやレーザーセンサーを利用して周囲の通行人を検出することが可能。障害物手前で自動で回避したり安全に停止する機能を有し、歩く程度の速度で走行するほか、豊かな表情と声のコミュニケーションにより、人と共生することを目指して開発されたという特徴を持つ。
記事原文はこちら(『TECHABLE』2020年7月13日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
新型コロナウイルスの影響で、様々な業態でビジネスが変革してきています。とは言え、まったく新しいものが生まれてきているのではなく、今までにある技術やノウハウの掛け合わせで、早期に立ち上げて、可能性を模索しているのが、まさにコロナ禍の今なのでしょう。
今回紹介する高輪ゲートウェイ駅の『パトロ』の活用もその1つです。『パトロ』は、巡回警備を目的にしたロボットでしたが、その特性である障害物探知機能を活かして消毒を組み合わせました。これからの時代にあった警備ロボットとしての価値化を行ったわけです。
高輪ゲートウェイ駅は、無人化の実証実験として、多くの自動化、ロボットが試されています。この活動が活かせそうなのが不動産業界です。
新型コロナウイルスにより、在宅ワークが増えたことで、都市部のオフィスは、今後大幅に縮小されると言われています。オフィススペースを提供する企業にとっては大きな損失になります。
こんな時代だからこそ、来たくなるオフィス作りが重要になります。その1つが、人を介さないサービスの提供。警備や清掃、消毒などです。
またもう1つ重要なのが「健康のあり方」です。これは環境だけ整えても、健康行動をしてもらわなければ結果に結びつきません。
人を動かし、健康行動を継続させる仕組みは、ビルメンテナンス、管理運営を得意としてきた人たちにはノウハウはありません。健康ビジネスを運営してきた人たちの力が活かされる場となってくるでしょう。
『mHeath Watch』編集 渡辺 武友
株式会社スポルツにて健康ビジネスにおけるマーケティングに関するコンサルティング、一般社団法人 社会的健康戦略研究所の理事として、本質的健康経営の社会実装方法の研究を行う。またウェアラブル機器、健康ビジネスモデルに関する健康メディアでの発表や、ヘルスケアITなどで講演を行う。
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