『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“Apple Watchの所有率は9.7%、20代男性が最も多く24.7%、メイン利用しているシリーズのトップは「Apple Watch SE」、Apple Watchシリーズの利用期間「1年未満」が約半数 ”
MMDLaboが運営するMMD研究所は、予備調査では18歳~79歳の男女27,611人、本調査ではApple Watchを利用している485人を対象に2023年1月27日~1月30日の期間で「2023年Apple Watchの利用実態に関する調査」を実施いたしました。調査結果は以下のとおりです。
※本リリースでは、アンケート調査により回収されたサンプルを人口構成比に合わせるために、ウエイトバック集計しています。
【調査結果サマリー】
■Apple Watchの所有率は9.7%、20代男性が最も多く24.7%
メイン利用しているシリーズの上位は「Apple Watch SE」「Apple Watch(初代)」「Apple Watch Series7」
■Apple Watchシリーズの利用期間「1年未満」が約半数
■Apple Watchで満足している項目の上位は「様々な運動の記録が手軽にできること」「通知が手軽に見られること」「心拍数や睡眠などの記録が手軽にできること」
■Apple Watch利用者の継続利用意向は89.3%
Apple Watchの所有率は9.7%、20代男性が最も多く24.7%
メイン利用しているシリーズの上位は「Apple Watch SE」「Apple Watch(初代)」「Apple Watch Series7」
18歳~79歳の男女27,611人を対象に、所有しているApple Watchについて聞いたところ、所有率は9.7%だった。
性年代別の所有状況は20代男性(n=1,874)が最も多く24.7%、次いで10代男性(n=343)が20.8%、30代男性(n=2,049)が18.9%となった。
次に、Apple Watch利用している2,639人を対象に、メインで利用しているApple Watchのシリーズを聞いたところ、「Apple Watch SE」が13.7%と最も多く、次いで「Apple Watch(初代)」が10.1%、「Apple Watch Series7」が10.0%だった。
Apple Watchシリーズの利用期間「1年未満」が約半数
予備調査から抽出した、Apple Watchを利用している485人を対象に、Apple Watchシリーズを利用している期間を聞いたところ、「1年~2年未満」が18.8%と最も多く、「半年~1年未満」が18.1%となり、1年未満の利用期間の割合は約半数となった。「4年以上」という回答は7.2%だった。
※現在所有しているApple Watchの利用期間ではなく、Apple Watchシリーズ全体の利用期間を聴取しています。
Apple Watchで満足している項目の上位は「様々な運動の記録が手軽にできること」「通知が手軽に見られること」「心拍数や睡眠などの記録が手軽にできること」
Apple Watchを利用している485人を対象に、Apple Watchで満足している項目を聞いたところ、「満足」と「やや満足」を合わせて満足度が高かった項目は「様々な運動の記録が手軽にできること」が69.5%と最も多く、次いで「通知が手軽に見られること」が68.7%、「心拍数や睡眠などの記録が手軽にできること」が67.8%となった。
次に、今よりも魅力度が低下、または無くなったらApple Watchの利用をやめることついて聞いたところ(複数回答可)、「心拍数や睡眠などの記録が手軽にできること」が38.1%と最も多く、次いで「様々な運動の記録が手軽にできること」が35.1%、「充電の持ちが良いこと」が23.7%となった。
Apple Watch利用者の継続利用意向は89.3%
Apple Watchを利用している485人を対象に、Apple Watchの継続利用意向について聞いたところ、「利用し続けたい」が57.7%、「やや利用し続けたい」が31.5%と合わせて89.3%が今後の利用意向を示した。
プレスリリースはこちら(MMDLabo株式会社 2023年4月27日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、ウェアラブルデバイス「Apple Watch」の利用実態に関する調査結果のニュースです。
私も「Apple Watch」の利用者の一人で、シリーズ3を長年使用しています。
特に今回私が注目した「Apple Watch」の利用実態については2点です。
まず一つ目は、Apple Watchで満足している項目で、トップに「様々な運動の記録が手軽にできること」が挙がっている点です。
私的には、2番目に挙げられている「通知が手軽に見られること」が一番満足している機能です。私としては、ヘルスケアのデバイスというよりも、ウェアラブルデバイスという位置付けでApple Watchを活用している部分のほうが大きいというのが理由です。
しかし、Apple Watchの多くの利用者は、「運動の記録」や「睡眠の記録」などのヘルスケアの要素、機能に満足感を得ているということで、ヘルスケアのデバイスという位置付けて利用している傾向が強いのかもしれません。
また、2つめの注目ポイントは、Apple Watch利用者の継続利用意向度の高さです。
一般的なヘルスケア関連の機器やサービスに関して、継続利用が大きな課題になっていますが、今回の調査結果でApple Watch利用者の継続利用意向は、「利用し続けたい」だけでも過半数超えの57.7%、「やや利用し続けたい」も含めると89.3%と、私からする脅威的な継続利用意向の数字になっています。
Apple Watchは、常にヘルスケアを意識しなくても「通知が手軽に見られる」など、常に装着し続けための必要性を感じさせる機器であり、そしてヘルスケアを意識したい時には、しっかりとデータ化されて見える化してくれる機器であることが、一度利用者した人にとって生活の一部になってしまう機器なのだと思います。
他のウェアラブルデバイスの「Fitbit」なども、Apple Watchと同じような機能を提供しているので、利用者の継続利用意向度はそれなりに高いと思われます。
しかし、Apple Watchのように利用者の生活の中にどこまで入り込めているかどうかという点では、Apple Watchの方が生活の一部により入り込んでいる要素が強い印象です。
実際に私もApple Watchを利用して6年以上になりますが、1日足りとも外して生活した日が無いのが実態です。
今回の調査結果のApple Watch利用者の継続利用意向89.3%という数字は、ヘルスケアサービスの視点では驚きの数字なのですが、Apple Watchの利用者の生活の中への入り込み具合からすると当然の数字なのかもしれません。
『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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