『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“ コミュニケーションロボット「BOCCO emo」に、日々の血圧測定や記録を楽しくする新機能。ヘルスケア機器との無線接続が可能に ”
測り忘れ防止、記録の手間軽減により健康管理の習慣化をサポートします
「ロボティクスで、世界をユカイに。」を掲げ、数多くのコミュニケーションロボットやIoTプロダクトを企画・開発するユカイ工学は、コミュニケーションロボット「BOCCO emo」とヘルスケア機器を無線接続し、血圧や体重などの測定を促し、結果を簡単に記録できる新機能の提供を開始します。
これまで要望の多かった「血圧や体重を簡単に記録したい」「毎日の健康測定の習慣付けをしたい」というお客さまの声をもとに、「BOCCO emo」に血圧計や体重計等のヘルスケア機器を無線接続できる機能を新たに搭載しました。測り忘れ防止と記録の手間軽減により、日々の健康管理の習慣化をサポートします。
また、LTE通信機能を搭載した「BOCCO emo LTEレンタルモデル」をご利用いただくことで、インターネット環境のないご家庭でも測定結果を自動で記録することができます。
BOCCO emoが毎日の健康測定と記録を楽しくサポート
忘れがちな血圧や体重の測定時間をお知らせ
血圧や体重などの測定時間を予め設定しておくと、「BOCCO emo」が「血圧を測る時間だよ」などと促してくれます。これまで、忘れがちだった健康測定の習慣化をサポートします。
先週の平均値との差を声でお知らせ
当サービスに対応したヘルスケア機器を使用して血圧や体重などを測定すると、「BOCCO emo」が「計測ありがとう」の一言を添えて先週の平均値との差をお知らせします。スマートフォンを使えない高齢者でも簡単に計測値の変化を知ることができます。
血圧計や体重計などで測定した結果を自動記録
「BOCCO emo」と血圧計などのヘルスケア機器をBluetoothで連携し、測定した結果を自動で見守る側のスマホアプリに記録します。血圧のほかにも、体重、体温の測定結果も記録することが可能です。
健康的な毎日の指標になることはもちろん、変化をいち早く発見することにもつながります。
プレスリリースはこちら(ユカイ工学株式会社 2024年9月5日掲載)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目したのは、コミュニケーションロボットが日々の血圧や体重計測を知らせてくれて、測定結果も機器とコミュニケーションロボットが連携し、データの記録や変化についてもサポートしてくれるというニュースです。
健康行動には、自身の身体の状況を知る、見える化するための測定することも重要な行動の一つに位置付けられます。
しかし、この測定する行動自体が継続できないというのが多くの人の悩みでもあったりします。
スマホの様々なアプリにも、測定や記録を促してくれる「通知」機能があり活用している人も多いのですが、測定、記録の通知は目にするものの、実際の行動とはなると忘れがちなものです。
今回のコミュニケーションロボットの活用では、これまでの利用者とアプリや測定機器の間にコミュニケーションロボットが入って、測定を知らせてくれ、そして測定したデータからのフィードバックもコミュニケーションロボットが行ってくれる仕組みです。
まさに、利用者とアプリや測定機器の間をロボットがコミュニケーションを通してサポートしてくれるのです。
利用者とアプリや測定機器の間を取り持つコミュニケーションロボットは、これまでの測定、データを管理するアプリとの関係性とは異なり、コミュニケーションすることで少しだけ人の寄り添いに近いサポートへの変化するのだと思います。
しかし、この人の寄り添いに近いサポートの体験価値を高めていくために、コミュニケーションロボットのコミュニケーションが同じメッセージの繰り返しでは、これまでのアプリの測定や記録を促してくれる「通知」機能と変わらなくなってしまいます。
測定を促す声がけも常に変化したり、測定し記録したデータからのフィードバックも変化に富んだメッセージで、それも利用者の状況に合わせたフィードバックが行うことりが利用者の測定の継続、記録の継続には重要な要素になっていきます。
今回のコミュニケーションロボットが日々の測定や記録を促してくれる役割を担う存在としては、ターゲットやAIの活用によっては成立する可能性を感じています。
その際の重要なポイントは、やはりコミュニケーションロボットと利用者との関係性をどう築いて、人の寄り添いに近いコミュニケーションをどう提供できるかだと思います。
『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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