セントルイスに拠点を置くMercy health systemは、5月に12万フィートの施設の着工を始めた。これは、遠隔医療の取り組みをひとつ屋根の下に統合するよう設計している。モンタナ州チェスターフィールドにある5,000万ドル規模の建物は、2015年の開設時には300名の医師、看護師、研究者、補助スタッフが勤務することになるだろう。
ヘルスシステムの関係者は、国のヘルスケア決済環境の価値をベースとするモデルに移行するにつれ、遠隔医療から財政上のメリットが増えることを期待している。
Randy Moore氏(MD、MBA、Mercy Virtualのトップ)は、「一部の患者にとって、バーチャルケアは劇的な変革の成果をもたらす可能性があります。これは制度に含まれる多くの欠陥の穴を埋めるもので、初期段階で簡単かつより効果的に介入できます」と述べた。
ダイレクト決済の可能性は限られるが、成長の余地がある。Mercyのようなバーチャルセンターにとって真の価値は、治療を最大化する時にある。
Moore氏は、「敗血症は、ヘルスケアシステムが直面している最大の問題です。治療が1時間遅れると、最悪の結果に至る確率が6%上昇します。ターンキー式の遠隔敗血症ソリューションは認知と向上を加速させられ、Mercyは致死率を50%超低下させ、1ケースあたり8,000ドル超の節約を可能にします」と述べた。
患者が最悪の事態に至らない時に節約される金額は、ダイレクトに営業マージンとなる。人口をベースとする契約、節約を共有する契約でも同様である。
Moore氏は、遠隔医療が成熟化するにつれてバーチャルセンターはMercyにとっての収入源になる、と考えている。サイズが小さく、自らバーチャルセンターを建設できるほど余裕がない小規模な病院やシステムは、こうしたサービスでMercyと契約するかもしれない。この考え方は、American Telemedicine AssociationのCEO、Jonathan Linkous氏によって支持されている。
Linkous氏は、「Mercyプロジェクトの意図は、システム全体で患者ケアの品質を向上させ、専門家を共有することで費用を削減する手助けをし、このサービスをMercyシステム外にある別の機関に提供することで収入を生み出すことにあります。費用のほとんどは内部留保だけでカバーされるので、システム外の病院のために遠隔治療をすることで新たな収入となります」と述べた。
記事原文はこちら(『mHealth News』8月8日掲載)
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