糖尿病患者向けのコンタクトレンズ、ビッグデータがベースラインとなる健康調査、がんを診断する小さな薬(そして言うまでもなく終末医療、検索結果に基づく遠隔医療訪問の設定)など、Googleはヘルスケアの分野で幅広い活動をしている。しかし同社の貢献は、Googleがすでに確立している専門知識を持っている分野からもたらされるかもしれない。大規模なデータセットを使った保管と検索である。
『Google Genomics』という新たな取り組みは、料金25ドル/年で安全なクラウド環境で人間のゲノムを保管したいと思っている研究者を募っている。
最近、MIT Technology Reviewは、Googleが実際にこのサービスを静かに開始したと伝えているが、Googleの別の小規模な健康関連プロジェクトがこのニュースをかすんだものにしてしまった。『Google Genomics』が大きな話になり得る理由は、人間のゲノムデータを所有することの価値が、かつてないほどの大規模な集団比較を可能にするところだ。
Googleはひとつの巨大なゲノムのデータベース構築を目指しており、Deniz Kural氏(ゲノム配列企業Seven BridgesのCEO)がMIT Tech Reviewに語ったところによると、「もし私が将来、肺がんにかかるとした場合、医師は私のゲノムと私の腫瘍のゲノムを並べ、それを5,000万の別のゲノムのデータベースを参照するでしょう。そこで私が聞く話は、『さあ、これがあなたにもっともよく効く薬です』となります」。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』11月10日掲載)
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