アメリカ国防総省が、スマートフォンをベースにした診断ツールの利用を開始する可能性が出てきた。戦場に出向いた兵士たちの外傷性脳損傷を見つけるツールだ。軍事科学技術ブログ『Armed with Science』に投稿された記事によると、米国防総省がFDA(米食品医療品局)から認可を受けた『Ahead 200』という装置の実用を開始するため、Bethesdaや、メリーランド州に拠点を置くBrainscopeとともに開発作業にあたっているという。
現在、外傷性能損傷の診断をはっきりと下すには、CTスキャンが必要となってくる。そして、CTスキャナーは病院外へ持ち出すのも困難なほど大きな装置である。そのため、戦場においては、頭痛、吐き気、光感受性反応などの明らかな症状が出ていないか、衛生兵がすぐに問診できるように駆けつけなければならない。
『Ahead 200』は、CTスキャナーの代わりにはならない。しかし、所属兵士を前線から引き離し、病院へ送るための労力や資金を費やす必要が部隊にあるかどうかの判断を下すうえで、持ち運びやすく、実用的であるため、CTスキャナーと問診の中間に位置する存在として機能する。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』7月31日掲載)
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