IBMとCVSが新たに結んだ提携により、薬剤師が「インターネットに接続された医療(Connected Healthcare)」のケアサービスを実現するプラットフォームで活躍可能な見通しが出てきた。
IBMは自らが所有するスーパーコンピューター『Watson』を用いて、CVSの7,600店舗ある小売店や1,000店以上ある予約なしで気軽に入れる店内クリニック、また7,000万人分にもおよぶ薬剤給付管理プログラムから集めたさまざまな健康情報を分析する。これにより、米国中の薬剤師が個人の健康上の懸念をピンポイントで正確に指摘し、医療供給者と消費者のどちらにも警告を送ることが可能になる。
例えば、『Watson』は糖尿病患者が装着するモニター装置からデータを取り込み、服用アドヒアランスや、CVSが測定したバイタルサインの情報と組み合わせ、深刻な糖尿病性合併症を引き起こす危険性がある患者担当の医療供給者だけでなく、患者本人にも警告を送れる。この警告機能は、モバイル端末によるものでメールの送信はもちろん、通話機能を利用して直接口頭で呼びかけも可能。
CVSの医務部長、Troyen A. Brennan氏は、プレスリリースで「両社は、この提携によってCVSの店内に設けられた簡易クリニック『MinuteClinic』に常駐する薬剤師や看護師、あるいはほかのインターネットに接続された医療供給者のような、関係者が多岐にわたって利用できるツール開発のために、先端技術と重要な保険関連情報を活用できるようになりました。これにより、我々の薬剤給付管理プログラムのクライアントも、会員の医療費や健康管理にかかる費用を改善できるようになります」と述べている。
記事原文はこちら(『mHealth News』7月31日掲載)
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