Roche(製薬会社)の一部門である、Roche Pharma Research and Early Development (以下、pRED)
製薬会社Rocheの一部門、Roche Pharma Research and Early Development(以下、pRED)は、パーキンソン病の症状を測定する新しいモバイルアプリを開発した。このアプリは、Parkinson’s Voice Initiativeを率いるイギリスの数学者Max Little氏と共同開発された。Prothena Biosciences社の協力により、薬剤開発試験で実際に使われる予定だ。
pREDのNeuroscience Discovery部長Anirvan Ghosh氏は、声明で「このアプリは、パーキンソン病の分野でRocheと提携しているProthena Biosciencesが実施した、とある治験のフェーズIで使用されています。この分野の臨床試験では従来、病気の身体障害と機能障害の測定は、パーキンソン病統一スケール(UPDRS)を用いて評価しています。しかし、この測定は、患者が診療予約をしている特定の時間に制限されます。本アプリは毎日、その日1日中のPD変動を継続的に測定できます。最終的には、このアプリが将来の臨床開発に使用され、治療への反応に関する、より客観的な測定値を提供して医師評価の補足を期待しています」と述べた。
アプリは、Samsung Galaxy S3 Miniに搭載した形で参加者に提供された。高齢者の患者にスマートフォンの利用を促進するためだ。患者はこのアプリを利用し、受動観察に合わせて1日に30秒のアクティブテストを6種類行なう。この6種のテストは、発声テスト(できるだけ長く「あー」と言う)、バランステスト(じっと立ち続ける)、歩行テスト(20ヤード歩いて戻ってくる)、敏捷テスト(タッチスクリーンのボタンをタップする)、静止時振戦(震え)テスト(スマートフォンを持って100から0まで数える)、姿勢振戦テスト (スマートフォンを持った手を伸ばして静止時テストと同様に数を数える) である。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』8月13日掲載)
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