神経系が徐々に侵され、筋肉のコントロールが難しくなるパーキンソン病。薬物治療で症状を和らげることはできても、現代の医療では完治することはできないのが現状だ。
パーキンソン病の症状として、文字を1列に書いたとき、字が小さくなってしまう“小字症”があるが、患者にとっては、手が震えて字がうまく書けないというだけではなく、ペンを握ってコントロールすることには、痛みや苦しさを伴う。
そんな患者の助けになろうと、Dopa Solutionsが開発しているのが『ARC pen』という、特殊な機能をもったペン。ペン内部には、数個の小型の高周波振動モーターが内蔵されていて、この振動が手の主要な筋肉に働きかける。それによって、ペンを固定したり、動かしたりする労力や痛みを軽減し、より大きな文字、はっきりとした文字を書くことが可能になる。
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