毎年1月、ラスベガスで世界最大の家電見本市「CES」が開催される。これまで数多くの健康関連製品が発表されてきた。2015年の開催からすでに1年が経過したが、その時に発表された製品は現在、どうなっているのかを見ていく。
Wellograph
Wellographが2015年に発表したのは、実のところソフトウェアの更新でしかなかった。つまり、睡眠トラッキングと身体準備テストの既存デバイスへの追加である。ウォッチは新しいオペレーティングシステムにおいて、活動トラッキングに加え、睡眠周期に関する情報をユーザーに提供する。睡眠は深いか浅いか、あるいはレム睡眠に関するデータだ。この更新は1月下旬の予定だったが、App Annieによると3月までアナウンスされなかった。
InBody Band
InBodyは、身体組成を測定し、赤み組織に比較して体脂肪がどれだけあるかを教えてくれる、腕にはめる活動追跡装置を開発した。InBodyは、身体組成に関するより大きなデバイスを今まで4つ開発している。同社はKickstarterキャンペーンを2月に立ち上げ、出資者には5月に出荷し、一般には11月に発売した。このデバイスは、同社が1月に約束した通りの179.99ドルでAmazonにて購入できる。
Hexoskin Junior
センサーを埋め込んだ衣類メーカーのHexoskin社は昨年、ジュニア向け製品ライン「Hexoskin Junior」を発表した。このシャツには心拍数、心拍変動、呼吸数、呼吸量、消費カロリー、1分間あたりの歩数など、成人向けのシャツと同じセンサーが全部付いている。現在オンラインで購入でき、シャツだけなら149ドル、デバイスとアプリ込みのシステム一式なら379ドルとなる。
TempTraq
オハイオ州ウェストレークのBlue Spark Technologies社は、小さな子供を持つ親のために、簡単に貼り付けられるBluetooth接続の体温計「TempTraq」を発表した。親は、TempTraqを使って、子供の体温をモバイルアプリ経由で継続的にモニタリングでき、あらかじめ設定した体温を超えた時にアラートを発するように設定できる。デバイスは9月にFDAの承認を受けた後に発売され、現在オンラインにて24.99ドルで購入可能。
Independa TV
遠隔医療とAging in Place(住み慣れた地域で高齢期を過ごすこと)技術の会社Independaは、これまで医療システム経由でしか利用できなかった「Independa TV」を、2015年、消費者に直接販売することを発表した。Independa TVシステムを利用すれば、技術に詳しくないことが多い高齢者も、馴染み深い技術を通して、画像共有やメッセージング、ビデオチャット、カレンダリング、リマインダ、ヘルプボタンなど数多くの機能を利用できる。加えてIndependaは、介護者Webポータルのモバイルアプリ版も発表した。「HealthKit」を備え、「Apple Watch」との統合も計画している。これらのサービスは2015年に立ち上げられ、IndependaのWebサイトから利用できる。
Quitbit
Quitbitは2014年5月、Kickstarterキャンペーンで、スマートフォン接続の喫煙トラッキング機能付き禁煙ライターを発表した。CESでの発表では、デバイスは99ドルで販売され、予約注文分は3月に出荷するとのことだった。Quitbitライターにはディスプレイが組み込まれ、最後にタバコを吸ったのがいつで、その日のタバコが何本残っているか(リミットを設定した場合)を表示する。喫煙者ユーザーの多くがライターを友人らと共有したり、友人のタバコに火をつけたりするので、火をつけた後、連続して利用されなかった時は3分間の間隔を置くようになっている。そうすることで、最初に使われた後に連続してタバコに火をつけた場合に、2回目がカウントされないようになる。Quitbitの予約注文分は3月に出荷されなかったが、年末には間に合った。Kickstarterによれば、デバイスは11月下旬に出資者への出荷が開始された。現在、予価より高い129ドルで販売されている。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』12月23日掲載)
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