Cedars-Sinai医療センターは、癌専門医が患者に行なう化学療法の有効性を評価する際、『Fitbit Charge HR』が役に立つかどうかを確認する小規模調査に着手している。
Arvind Shinde博士(departments of Supportive Care Medicine and Hematology and Oncology at the Cedars-Sinai Samuel Oschin Comprehensive Cancer)は、「私たちが把握しているのは、病状が回復しつつあり化学療法をさらに受け入れる余地がある患者、その療法を受けるメリットがある患者です。ベッドで寝ている時間の多い患者は、通常、私たちが提供する治療による害を受けています。癌が治療に反応しているときでさえもそうなのです」と語った。
問題は、どれだけの数の患者が身体を動かしているかを確認するのに、現状では患者の自己申告に依存するしかないところにある。様々な理由により、その申告は正確ではない場合が多い。
本調査の主担当だったShinde医師は、「問題の一部は、医師が患者の治療を本当に望んでいるところにあります。そして患者自身についても、よく覚えていない、自分がしていることを主観的にしか把握していない、治療をしてほしいと思っているので、実際よりも良い方向に話をしてしまうのです。私たちが考えたのは、『その人がどれくらい動けるか、どれくらい元気か』に基づいたものだというものです。このような拡張性のあるフィットネストラッカーやウェアラブルバイオセンサーを使えば、患者が実際どの程度動いているかが把握でき、最近1週間にどのようなことをしたかがわかると考えました。身体の動きを捉えるツールとしては、今までのものよりおそらく優れているので、化学療法に耐えられるかどうかがよくわかるでしょう」と語った。
それに加え、Shinde医師はFitbitと患者が実績を報告する質問票を組み合わせることで、疲労、ストレス、痛み、睡眠障害といった症状を把握するのに役立てられると考えている。こうした情報は、患者が過小申告する可能性があるからだ。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2016年1月21日掲載)
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