入院していた老婦人が、原因不明のままみるみる痩せていった。最終的に判明したのは、その老婦人はひどい手の震えを患っており、そのせいで口に食べ物を運ぶことが難しく、ついには食事を食べなくなってしまっていたためだった。
そんな風に苦しむ人々の症状をどうにか緩和できないかと進められたのが、この『GyroGlove』だ。手の甲側には電子ジャイロスコープが搭載されており、ジャイロスコープが回転することで、装着者の手の動きを支える。
現在はプロトタイプの段階ではあるものの、ラボ内の実験では、ひどい手の震えが80%ほど減少するという、大幅な改善が見られた。今後、震えの頻度をモニターしたり、計測したデータをスマートフォンアプリに送信し、医師が治療の参考にできるような仕組みをつくっていく。
記事原文はこちら(『TECHABLE』2016年7月31日掲載)
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