大塚製薬とClickTherapeutics社は、Verily社のプラットフォーム「Project Baseline」で実施している完全遠隔臨床試験の開始を発表した。
『Mirai study』と呼ばれるこの研究は、大うつ病性障害(MDD)と診断され、抗うつ薬による単独療法を受けている成人患者のうつ病症状を軽減に向けたデジタル治療介入の有効性を測定するものだ。
Ostuka Pharmaceutical Companies U.S.のChristoph Koenen副社長兼最高医務責任者は、この重要なランダム化対照試験では、10週間の積極的参加期間中に全米の最大540人の患者が登録される予定だと述べた。この研究では、抑うつ症状の標準化された尺度であるMADRS(Montgomery-Åsberg Depression Rating Scale)で、安全性と、参加者の基準値からの推移を測定する。
MDD治療のデザインについて、具体的な情報を共有するには時期尚早であるとしながらも、この治療法は神経可塑性に依存していることに言及している。
「神経可塑性とは、本質的には新しい神経結合を作り出すことで脳をpプログラムしなおすことです。今わかっていることは、神経可塑性は子供の学習経験において非常に重要な役割を果たすものですが、大人の学習経験においては、それほどではなくとも重要であるということであり、脳が学習経験による特定の刺激を受けると…脳が外部刺激への反応方法をプログラムしなおすことができるため、治療方法としても使うことができるのです」とKoenen氏は述べた。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2021年2月24日掲載)
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