Amazonは今年、健康サービスの追加と拡大を開始した。
夕食をオーブンで焼く間にタイマーをセットしたり、お気に入りのプレイリストを開始したりする手段として多くの消費者によく知られている音声アシスタントAlexaが、今、医療システムや高齢者介護にも進出しようとしている。
9月、Amazonは「Alexa Together」を発表した。介護者が自宅にいる高齢の家族を遠隔で監視し、支援するためのサブスクリプションサービスだ。介護者は、家族が一定時間までにAlexaを使用しなかった場合、アラートを受け取ることができる。介護者は、リマインダーを設定したり、家族がデバイスの設定を管理するのを手伝うことも遠隔操作できる。
Amazonは、家庭以外では、ホテルや、バケーションレンタル、オフィスなどの事業で音声アシスタントを大規模に展開するためのAlexa Smart Properties部門を、高齢者施設や医療システムにまで拡大した。
AmazonのAlexa Smart Properties部門の責任者Liron Torres氏は、MobiHealthNewsに対し、このシステムは、毛布を持ってきたり、カフェテリアのメニューについての質問に答えたりといった、サービス提供者のケアタスクを簡素化することができると語った。
「これらのコミュニティや医療機関からよく寄せられる要望のひとつは、スタッフが不足しており、手一杯で、提供したいと思っている高いレベルのケアを、プロセスに支障をきたさないようにしながら提供するためのツールが必要だということでした」と彼女は語った。
2020年末に、InsiderはAmazonが「Amazon Care」と呼ばれる社内バーチャルケアサービスを外部の雇用者に拡大すると最初に報じた。
噂は数ヶ月に渡って渦巻いていたが、3月に同社はアプリを使った遠隔医療サービスをワシントン州の他の雇用者にも提供することを正式に確認し、同年夏には全国的に拡大する計画を発表した。
9月には、Amazonが来年中に主要20都市で、遠隔医療や訪問診療を含むフルパッケージの「Amazon Care」サービスを提供すると報じられた。
Amazon Care担当ディレクターであるKristen Lloyd Helton博士は、10月に開催されたHLTHでのパネルディスカッションで、「顧客をバーチャルに、そして実際に訪問することは、シームレスで摩擦のないカスタマージャーニーを提供することを可能にする、最高の組み合わせであることがわかりました」と述べた。
記事原文はこちら(『mobihealthnews』2021年12月16日掲載)
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