『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“ナイキジャパン、新年を迎えたアスリートを励ます新しくなった『N+TCアプリ』”
新しいゴールに挑戦したり、新しいフィットネスの習慣を始めたり、一年の初めは、これから先のワークアウトの目標を立てるのに最適なタイミングだ。1月5日(月)に更新された『Nike+ Training Club(N+TC)アプリ』には、世界中の女性がフィットネスコミュニティとつながり、2015年の新しいパーソナルベストを目指すために役に立つ新しい機能や、新しいアスリートが紹介するワークアウトがたくさん詰まっている。
ナイキウイメン ブランドマーケティング担当副社長のケリー・ホイットパックは次のように述べた。「『N+TCアプリ』は、これまでにない規模でアスリートのコミュニティをつなげています。ナイキスポーツフィードからお互いにつながり、地元のグループでのワークアウトを企画したり、世界の仲間に励ましの言葉を贈ることも出来るようになります」
フィットネスに関するあらゆることを発見する:ナイキスポーツフィード
1月に新しく登場する機能には、6500万人以上の女性が参加しているデジタルコミュニティとナイキとのつながりから得られた洞察がもとになり、生まれたものもある。その一つは、コミュニティとのつながりに関するもので、Nike+での友達が多いほど、その女性は活動的になるということ。
これをもとに『N+TCアプリ』では、女性がより友達とつながりやすくなり、励ましあい、自分の成果や目標をシェアできるようになる新しい機能が 追加された。新しいナイキスポーツフィードは、女性が友達をはじめ、より広い『N+TCアプリ』のコミュニティにも常につながっていられる機能だ。例えば、あるユーザーがアプリのスポーツフィードにワークアウトしたとシェアをすると、友達は励ましを送ったり、同じワークアウトをクリックして試すことも出来るようになる。また、ナイキスポーツフィードには、今週のワークアウトの表示や、ユーザー自身の写真をワークアウトのデータと一緒に保管する機能が備わっている。
新しくなった『N+TCアプリ』では、プロフィール機能も追加され、操作性も向上している。プロフィール情報にはユーザーのNikeFuelの合計、友達へのアップデート機能、ワークアウト時間やプログラムの進捗なども含まれる。ホームスクリーンのレイアウトも改良され、お気に入りのワークアウトにジャンプしたり、新しいワークアウトを見つけることも簡単になる。
シェアすることがモチベーション
『N+TCアプリ』を使用したアスリートに関する洞察を探ると、アプリ使用開始から1か月以内に、1度以上自分のワークアウト結果をシェアしたユーザーは、同じ月内に他のユーザーよりも80%も多くのワークアウトを行なうことがわかった。彼女たちのやる気をもっと高めるため、チームではアプリのシェア機能をより簡単に、楽しいものへと改善した。 新しくなった『N+TCアプリ』にはインスタグラム、フェイスブック、ツイッターでの写真共有機能を搭載している。これで、アスリートはワークアウト前、ワークアウト中や終了後の写真を撮り、たくさんの楽しいスタンプなどの飾りをつけてコミュニティとシェアすることができる。これらの写真はNike+上の友達の『N+TCアプリ』のナイキスポーツフィードにも掲載される。
プレスリリースはこちら(ナイキジャパン、2015年1月7日発表)
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『mHealth Watch』の視点!
今回の注目ニュースは、ナイキが機能を追加してリニューアルした『Nike+ Training Club(N+TC)アプリ』です。
『N+TCアプリ』の今回目玉となる機能は、コミュニティとのつながりに関するもの。
ナイキでは、これまでの利用者の状況からNike+での友達が多いほどその女性は活動的になり、またアプリ使用開始から1ヵ月以内に、1度以上自分のワークアウト結果をシェアしたユーザーは、同じ月内に他のユーザーよりも80%も多くのワークアウトを行なうことがわかったということで、今回のリニューアルではコミュニティー機能を強化したようです。
今回の『N+TCアプリ』のコミュニティー機能の強化については、単純なシェアというレベルではなく、もう少しコミュニティーならではの「場」や「つながり」の裏側にあるポイントを機能的に組み込んできているように感じています。
コミュニティーのなかに存在する「励まし合い」はもちろんですが、「知恵、知識の共有」、また「競争」や「気づき」などは、システムでは解決できない要素であり、「人」が存在しているからこそ出せる「人に見守られている」という効果なんだと思います。
これまでのヘルスケアサービスの中心は「パーソナル」であり、どちらかというと「コミュニティー」は避けて通ってきたのが実情だったと思います。
その理由として、コミュニティーにはユーザー同士のコミュニケーションによるリスクやその運用に伴う負荷等が二の足を踏んでいたことが挙げられます。しかし、最近の状況を見ているとヘルスケアサービスのなかにも「コミュニティー」をサービスの中心に据えて提供する動きも出てきています。
やはり、今後のヘルスケアサービスには「人」の存在がポイントになってきます。 その「人」を中心に据えたサービスのひとつが「コミュニティー」で外せない要素であり、積極的に活用すべき機能だと感じています。
では、ヘルスケアサービスの「コミュニティー」どう運用し展開していくのか?
そのポイントは、やはりコミュニティーの効果的な機能を引き出す設計や機能、ファシリテーションが必要なんだと思います。
『mHeath Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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