『mHealth Watch』では、ここ最近で公開されたニュースから「注目ニュース」をピックアップし、独自の視点で解説していきます。
今回注目したニュースはこちら!
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“Garmin、健康づくりに役立つコンテンツを発信『これならできる!頑張りすぎない健康3か条』を紹介”
4月7日は「世界保健デー」 健康を応援するビッグキャンペーンもスタート!
アメリカ発GPS機器のパイオニア、ガーミンジャパンは、Garmin Healthのプロジェクトの一環として、4月7日「世界保健デー(World Health Day)」に合わせ、健康づくりに役立つコンテンツを公式WEBサイトで展開。京都大学大学院医学研究科の主任教授である近藤 尚己先生にお聞きした、『これならできる!頑張りすぎない健康3か条』を紹介しています。
昨今、コロナ禍に伴う在宅ワークやオンライン飲み会など、新しい生活様式が定着してきた中で、これまで以上に自身の身体や健康に関心の高い方が多くなっています。一方で、何から始めていいのか分からない、継続することが難しい、という声も多く聞かれます。本コンテンツでは、誰でも気軽に始められるポイントを3か条で分かりやすく説明しています。
これならできる!頑張りすぎない健康3か条
無理なくできる、生活習慣改善のための3か条。まずは自分自身を「測ってみる」ことが大切です。1日の歩数、睡眠、ストレス、自分の体重や体位組成など、測ることで自分の生活を“見える化”し、自分自身を客観的にみることができます。
次に、「褒め合える仲間をつくる」ことです。共有でき、フィードバックをもらえる相手がいること、理解者がいることは、自身にとっても大きな力となるほか、継続するモチベーションに繋がります。
そして最後に、「周囲に目標を宣言する」ことです。他人に宣言するということは、自分のなかで責任感が生まれたり、もしやり遂げられなかったら恥ずかしいといった気持ちが芽生え、目標達成を後押しする効果があります。宣言する目標も、ちょっと頑張れば達成できる小さな目標からでいいのです。
身体の状態や行動を測り理解することで、習慣や行動をコントロールできるようになると、自分に対する自信に繋がります。
プレスリリースはこちら(ガーミンジャパン株式会社、2021年4月7日発表)
※記事公開から日数が経過した原文へのリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。
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『mHealth Watch』の視点!
今回注目するのは、Garminが健康づくりに役立つコンテンツとして発信した『これならできる!頑張りすぎない健康3か条』のニュースです。
Garminと言えば、GPS機器のパイオニアとして有名で、特にウェラブル機器としてランニングや登山、ゴルフなど、様々なスポーツで使用されています。
また、最近ではスマート体重計や血中酸素トラッキングなど、スポーツ分野だけではなく日常生活の健康管理、健康増進に向けたGarmin Health(ガーミンヘルス)の取り組みも展開しています。
今回発信された『これならできる!頑張りすぎない健康3か条』は、以下の3つです。
1、「身体の状態や行動を測ってみましょう」
2、「褒め合える仲間をつくりましょう」
3、「周囲に目標を宣言しましょう」
上記の頑張りすぎない健康3か条は、動機づけとして気軽に始められることと、継続に向けたモチベーションへのアプローチが組み合わされいます。
この健康3か条の中で注目したい部分は、Garminならではの機器やデータといったことに関連しているのは1つ目の「身体の状態や行動を測ってみましょう」だけであって、他の2つに関しては、機器やデータといったGarminがこれまで提供してきた得意分野から少し離れた「人」、それも「他人」を活用した継続、モチベーションに向けたアプローチになっていることです。
しかし、この2つの「褒め合える仲間をつくりましょう」、「周囲に目標を宣言しましょう」については、これまでスポーツの領域でGarminを利用者してきた多くのユーザーのリアルな実態の中から見えた継続に作用するポイント、モチベーションに効果的なアプローチだったのではないかとも、私は感じました。
おそらく、Garminを利用した多くのユーザーのリアルな姿を通して見えてきたことが、そのまま健康領域にも通用するポイントになっているような気がしています。
「褒め合える仲間をつくりましょう」、「周囲に目標を宣言しましょう」はコミュニティ的な要素を含んでおり、最近のヘルスケアサービスでも、このコミュニティの要素を活用したサービス提供は増えてきています。
今回Garminが発信した『これならできる!頑張りすぎない健康3か条』は、これまでのスポーツシーンで多くの利用者を見続けてきたことがベースになっていて、それはスポーツ領域だけではなく、健康行動の取り組みはもちろん、ウェラブル機器の継続利用にも十分効果的な要素だと思います。
スポーツ領域の提供では、継続利用やモチベーション維持に関しては利用者の動向を見続けてきたGarminですが、健康領域に向けたアプローチではもう少し利用者に寄り添う必要性があることに対して、これまでのスポーツ領域での知見をどう活かして展開を進めていくのか、今後もGarmin Healthには注目していきたいと思います。
『mHealth Watch』編集委員 里見 将史
株式会社スポルツのディレクターとして、主に健康系ウェブサイト、コンテンツなどの企画・制作・運営を担当。また『Health Biz Watch Academy』では、「mHealth」のセミナー講師として解説。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
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